骨折予防について

暦の上ではもう春ですが、まだまだ寒い日が続いていますね。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今日は骨折予防についてお話しさせてもらいたいと思います。若いうちは治りも早く、リハビリを行なえばすぐに普通の生活に戻れるのですが、高齢者の場合は、若い人に比べると骨折というのはずいぶんリスクがあります。入院中ずっと動けない為下肢筋力が低下してしまったり、認知症が進行してしまう場合もあります。場合によってはそのまま寝たきりになってしまう事もあります。ですので、高齢者の骨折には充分に気を付けないといけないんです。

それでは問題です。65歳以上の人が骨折で入院した場合、その平均在院日数はどのくらいでしょうか?(答えは一番最後にあります)

①約19日

②約27日

③約48日

次に骨折の予防としてどういう事をすればいいのかをお伝えしたいと思います。

まず第一に骨を強くし、転ばない方法を工夫する事です。骨密度の検査を受け、骨が弱くなっているようなら、活性型ビタミンD3、ビタミンK、ビスフォスフォネート、ラロキシフェン塩酸塩などを内服して骨を強くします。また、テリパラチド製剤という、新しい強い骨を作る作用をもつ注射薬もあります。薬に加え、運動や食事などの生活習慣を見直すことも大切です。

運動が無理なら、杖を使ったり、ご主人(ご婦人)に手を引いてもらうなどして、積極的に外に出て歩くようにしましょう。痛みがある場合は、痛みを和らげる注射(カルシトニン製剤)をしてもらうと楽になります。なお、他に服用している薬が転倒の原因になっている場合がありますので、その場合は医師に相談してみてください。また、日光浴をするだけでも充分効果はあります。

転倒を防ぐためには、手すりや滑り止め以外に、家の中を明るくする、つまづきやすい段差をスロープにする、整理整頓をして障害物をなくす、部屋による温度差を作らない、などが大切です。

また、転んでも骨折しにくいヒップ・プロテクターも効果的です。最近は白内障の手術も進んでいますので、視力回復のために受けてみてはいかがでしょうか。転倒を恐れ、外出を控えて消極的に生活するよりも、いろいろなアイディアで転ばない工夫をして、積極的に人生を楽しむ事ってとても大切なことですよね。

(問題の答え③)