例年より早くに、インフルエンザと感染性胃腸炎(ノロウイルス)が全国で猛威を振るっています。
特にノロウイルスによる感染性胃腸炎の被害が拡大しており、21都府県で10年ぶりに「警戒レベル=1医療機関で患者報告数が20人以上」が発令されているようです。
全国平均で警報レベルの20人を超えるのは過去最大級の流行だった2006年ぶり以来となります。毎年12月~2月に流行のピークを迎えます。
ノロウイルスは感染すると1~2日の潜伏期間を経て嘔吐(おうと)や激しい下痢、強い腹痛、発熱などの症状を引き起こします。治療は、ノロウイルスに有効な抗ウイルス剤がないため、安静と対症療法しかありません。乳幼児や高齢者は脱水症状を起こさないように水分補給と栄養を十分に補給する必要があります(全国平均が20.89人。都道府県別に見ると大阪は、第8位の21.25人のようです)。
ノロウイルスの感染経路としてよく知られているのが、カキ、ハマグリ、ムール貝などの二枚貝からの経口感染で、いわゆる食中毒ですが、そればかりではないようです。ノロウイルスは乾燥した環境や熱にも強いうえ、自然環境下でも長期生存が可能で感染力がとても強いです。しかも、下痢の症状が治まった後も、2~3日は感染期間が続くと言われています。
ノロウイルスは咳などで空気感染する可能性は低いものの、嘔吐物や下痢便には大量のノロウイルスが含まれているため、吐物からの飛沫感染やトイレなどを通じて感染する可能性があります。
最大の予防法は『手洗いの励行』です!!
外出先から帰った時やトイレ後、食事前の流水での石鹼での手洗いは必ずおこなうようにしてください。これはインフルエンザの予防にも有効です(うがい含む)。

二枚貝や生ものは85~95℃で中心まで90秒以上の加熱調理を!!
この時期、生カキのおいしい季節ですが、抵抗力の弱っている時や、病気がちな方、乳児や高齢者は避けた方が無難でしょう。調理時のまな板にも要注意です。最近では、手軽に除菌できるアルコール除菌スプレーなども街中の薬局などで売ってますので、お勧めです。

免疫力の強化は『腸内環境の正常化』です!!
『腸内フローラ』ということばを最近よく見かけます。これは、健康な腸内環境のことを指します。腸は栄養吸収する器官であり、免疫力を左右する大切な器官でもあります。健康を掌る大切な器官です。腸にいい食べ物や睡眠を十分にとりストレスや疲労蓄積させないような規則正しい生活を送るように心がけてくださいね。