こんにちは。お元気ですか。前回のスイスに引き継づいてのパート2です。
今回はスペイン。ヨーロッパの定番人気観光国なんですが、先日第2の都市バルセロナでテロが発生し13人が犠牲となり100人以上の方が負傷しました。なんと惨いことをするのでしょうか。一刻も早くこういう悲しい出来事がなくなるようにと願うばかりです。そういう思いを込めお伝えいたします。
今回は真夏の訪問ということで気温は43度!暑い。そりゃ当然ですよね。ただ日本と違うのは湿気がない。日差しは勿論強いのですが日陰に入れば凌げる暑さなのです。マドリード、コルドバ、セビージャ、グラナダ、バルセロナといった定番都市は必ずと言っていいくらい訪れます。今回私が10年振りに訪れた町をご紹介します。
アンダルシア地方のロンダという町を訪れました。ここは崖の上の町。来てみても崖の上なので気づかないんですが崖の淵に来るとよくわかります。新市街から旧市街に入る時に2つの岩山を繋ぐようにヌエボ橋(新橋)が掛かってるんですが崖の下まで100m。橋から覗き込むと足がすくんでしまいそうです。またこの町はスペインの国技とも言われる闘牛で有名な町。近代闘牛を確立させた英雄フランシスコ・ロメーロが生まれ、世界で初めて円形の闘牛場ができたのがこのロンダなんです。小さな町なんですが見る価値は十分にあります。そして織田裕二さん主演の映画「アンダルシア 女神の報復」の舞台にもなりました。
そしてアンダルシア名物のフラメンコ。フラメンコというとスペインのイメージとして定着してますがその本場と言えばアンダルシア。その中でもグラナダの洞窟タブラオ(フラメンコが行なわれる場所)は最も迫力あるフラメンコが見られる場所ではないでしょうか。丘の町の中にあるタブラオで小さな車かタクシーなどを使って移動します。細長い洞窟はかつてジプシーが生活で使っていたもので、そういった歴史背景もありより一層フラメンコに情熱を加えます。一言でフラメンコの魅力を伝えるのも難しいのですが、一気に吐き出される人間の内なる激しい思いをまざまざと見せつけられるんですね。
私が大好きなスペイン料理がパエリア。何と言ってもお米が入った料理ですからね。バレンシアが発祥と言われてるんですが、元々はウサギの肉などが入った山の幸の料理だったんです。次第にアレンジされていき日本人も大好きなシーフードパエリアなどが登場しました。やっぱりシーフードがいいですよね。因みにお米はイスラム教徒がスペインに持ち込んだものなのです。お米のほかオレンジ、サフランなんかも北アフリカから。ということは今のスペイン料理というとイスラムと大きな関りがあるんです。料理だけではなく特にアンダルシアで見られる美しいブルータイルも、アルハンブラ宮殿に代表される建築物もイスラムなくしてありえないものばかりです。だからほかのヨーロッパの国々とはまた違った魅力があるんです。
バルセロナに来るといつも訪れるレストランでパエリアをいただきました。何と出てくるまでに50分待ち。気長な私も怒って帰ろうかなと思ったくらいです笑。こちらの人は本当に気にしないんですね。でも美味しかったんで許します。
このレストランはバルセロナの一番の繁華街ランブラス通りにあるんです。ここは誰もが訪れる場所、一年中人の波が絶えることのない場所。日本から訪れる観光客もここは必ずやってきます。誰もが楽しい時間を過ごす為にやって来るこの場所を狙ってテロが行われたことには憎悪のほか言葉が受かりません。バルセロナやスペインの人たちが早くこの悲しみから立ち直り明るい笑顔を見せてくれるのを楽しみにしています。