ここ数日、日本列島では厳しい寒さが続いていますね。
日本海側だけではなく、太平洋側でも積雪があっているようで大阪市内でも積雪まではないものの、雪が降っていますね。
風も強いので、体感温度は天気予報より低く感じてしまいますよね。
この寒さが原因で体調を崩されている方もいるのではないでしょうか?
年末前にもインフルエンザの例年より早い流行をお伝えしましたが、ここにきてまたインフルエンザが猛威を振るっているようです。

インフルエンザでなくとも、この時期は風邪を引く人が増えるこの時期。風邪は一度引いてしまったら、症状が軽くても不快なうえ、治るのに時間がかかりますし、周囲の人に迷惑をかけてしまうなどの厄介なものですよね。

今回は、風邪予防に欠かせない「免疫力」「抵抗力」をキーワードに、風邪に負けないカラダづくりに役立つ「食事」についてご紹介したいと思います。
そもそも風邪とは?
風邪は、ウイルスが鼻や喉(のど)に感染することで発症する、急性炎症の総称です。正式な病名は「かぜ症候群」といいます。
風邪の症状はケースバイケース
ウイルスの違いや感染した場所によって症状が異なりますが、主なものに鼻水やくしゃみ、喉の痛み、発熱、咳(せき)、痰(たん)などさまざまです。すべてカラダの防御反応によるものです。空気中に浮遊しているウイルスが呼吸によって鼻や喉に入り、粘膜で増殖して炎症を起こす、というのが一般的です。鼻の粘膜で炎症が起きると、鼻水や鼻づまりなどに。炎症が喉から気管支まで到達すると声がかすれたり、咳や痰などの症状が出ます。
風邪の原因
原因の8割から9割はウイルスの感染で、他には寒さやアレルギー、細菌感染などなど。風邪ウイルスの種類は200種類以上のあるといわれており、原因が特定さない場合が多く、医療機関などを受診しても対症療法しかないのが現状です。
風邪とインフルエンザ、どう違う?
風邪もインフルエンザもどちらもウイルスが引き起こす病気ですが、潜伏期間や症状がだいぶ違います。ともに、子どもや高齢者は合併症を引き起こしやすいので要注意です。では風邪とインフルエンザの特徴を挙げてみると…

【風邪】
潜伏期間は5~6日程度で進行はゆるやか。くしゃみや鼻水、鼻づまり、微熱、喉の違和感などが主な症状。

【インフルエンザ】
潜伏期間が1~2日と短く、急激に発症。症状として関節痛、悪寒、高熱、筋肉痛、倦怠感などを伴います。

風邪予防の基本を覚えましょう!!

免疫力を下げない生活を
風邪予防のポイントのひとつは、よく言われる通り、免疫力を下げないこと(免疫力とは人間や動物に生まれながらに備えている自然の防御機能。ウイルスや細菌などがカラダに侵入することを防いだり、もし侵入してもそれらを体内で死滅させたり、体外へ追い出したりできる力のこと)。免疫力は、加齢のほか睡眠不足が続くなどの不規則な生活、心身のストレス、偏った食生活などによっても低下するといわれています。バランスの良い食事と十分な睡眠(成人では7時間はとりたいところです)、疲れやストレスを溜めないことが肝要です。これらは風邪予防の基本として常に意識したいことです。
外からのウイルス侵入をできるだけ防ぐ
こまめな手洗いやうがい、マスクなどで対応するのが基本。衛生面に気を配るとともに、流行期には人混みをなるべく避ける、風邪を引いている人に近づかないようにするなど、ウイルス感染のルートを遮断することが重要です。


室内の温度や湿度を適切に保ち、感染しにくい環境づくりを
湿度が低下すると=空気が乾燥すると、鼻や喉の粘膜も乾燥してカラダの防御機能が低下してしまいます。また、寒さでカラダが冷えると血行が悪化し、繊毛運動が弱ってきてしまいウイルスも体内に侵入しやすくなるため、温度差の大きい屋外と室内の気温に合わせ、こまめに衣類の着脱をする心がけも◎です。また、近頃はお手ごろに加湿器が家電量販店でも売っていますので効果的です。
「食事」でしっかり風邪予防!!
規則正しい食生活のサイクルとバランスの良い食事は健康と風邪予防の基本ですが、日頃から口にする食べ物にも、風邪予防をサポートしてくれるものがたくさんあります。

やっぱり風邪にはビタミンC
カラダの免疫システムに欠かせない成分といわれているビタミンCです。ストレスによっても失いやすいので、健康のため(女性は美のため)、常日頃からこまめに摂取したいものです。特にビタミン類は水溶性ものが多い為、摂取しても直ぐに尿などで排出されてしまいます。風邪を引いたときにはいつもより多めに摂ったうえで十分な休息を取ると回復が早い、という人も多いのが現実です。
風邪予防のため、『不足に注意』したい栄養素
ビタミンCのほか、皮膚や粘膜を強くするビタミンAや細胞に酸素を運んで成長を促す鉄分など。
ビタミンB1群とビタミンB2、B6も風邪予防には定評あり
ビタミンB1群は、カラダのエネルギー産生に必要です。ビタミンB2、ビタミンB6も鼻や喉の粘膜を強化してくれます。
免疫力アップが期待できる食材にも注目
カラダを温める食材(生姜やニンニクなど)や腸内環境を整える食材(乳酸菌や食物繊維などを多く含んだものなど)、抗酸化作用のある食べ物(緑黄色野菜など)もお勧めです。
お肉もエネルギー源
アミノ酸を豊富に含む動物性タンパク質も風邪予防に◎。食べすぎは肥満になりますが、適量を取りたいものです。疲労回復には豚肉が効果的です。
漢方の「食生活」的な観点からは以下の食材も
冬場に摂りたい食べ物は、カラダを温める食材や内臓をいたわる食材。旬なものや海のもの(タラなどの魚介類)、ネバネバしたもの(レンコンや山芋、里芋)、黒いもの(黒ゴマ、黒豆、羊肉)などを食べ、カラダの「冷え」を防ぐとされています。
お酒の飲みすぎも、カラダの調子を崩すもと
何かと慌しい年末年始を終え、風邪を引かないカラダを目指すなら、暴飲暴食を控えるとともに、睡眠不足にもくれぐれも注意したいものです。睡眠不足が続くと免疫力が低下し、風邪を引きやすくなります。また、ストレッチや軽いウォーキングなど、無理なくできる適度な運動で体調を整え、風邪に負けない体力をつけて免疫力を高めておくことも効果的といわれます。前述しましたとおり、風邪には特効薬というものがありません。普段から予防に気を配っていても引いてしまったら、安静にして保温と保湿に努める、こまめな水分補給と消化の良い食事を心掛ける。長引く前に病院受診する、時間がない人は症状を緩和してくれる市販薬をうまく活用するなど、基本に忠実なセルフケアで回復を待つようにしましょう。
新年も始まったばかりです。年の始まりは、その年を体現するとも言いますし、カラダの自己管理はしっかりとしていきましょう!!
食事は日常生活と切り離せないものですので、常日頃からこだわり関心を持っていきたいものですね。
弊社及びEMCリハビリ訪問看護ステーション南森町では、健康相談も含め看護の視点やセラピストの視点といった専門家として、アドバイスを積極的に行っていますのでお気軽にお問い合わせくださいね。
